• Rie Kawamoto

東洋医学の病因論①〜東洋医学コラム2

最終更新: 2019年12月7日


前回のコラムで、東洋医学は病気の原因を探る事に優れていると書きましたが、


原因の探り方はまた別のコラムに書くとして、今日は東洋医学的病気の原因について書きたいと思います。



東洋医学では、病気の原因についてまとめられたものを病因論と言い、大きく分けて内因(ないいん)、外因(がいいん)、不内外因(ふないがいいん)の3つに分かれます。



まず1つ目の内因とは、

七情(しちじょう)=怒、喜、憂、思、悲、恐、驚の7つの感情のことです。


※憂(心が滅入って悩むこと)、思(深く考えること)



突然の強い精神的打撃や長期に渡って特定の感情に陥るような刺激を受けると、五臓を傷つけます。


五臓とは、肝・心・脾・肺・腎の事を言い、特に肝と心が傷つけられやすいです。





ここで五臓の概念を簡単に説明しますが、


東洋医学の五臓とはその働きから、ここにこんな臓器があるんではないかと推測して作られた概念なので、肝=肝臓ではありません。


肝は肝臓だけではなく、それに関連した働きも含めるので、東洋医学の肝≧肝臓が近いですかね。


例えば、東洋医学の肝には目や子宮が含まれたり、腎の作用に呼吸を深く留める働きがあったりします。




そして、七情それぞれの感情が傷つけやすい臓腑というものがあります。


下の表をご覧下さい。


↑こちらは東洋医学ではおなじみの、五行色体表(ごぎょうしきたいひょう)という表です。


(※WIXの使用上、画像が切れてしまい申し訳ございません。)




上から5行目の五臓と、11行目の五志の行を見て頂きたいのですが、


1番上の五行の木にあたる肝を例に取って説明しますと、五志のうち木に属するのが、怒になります。


ですので、怒りが強過ぎたり、長期にわたり怒っていると肝を傷つけるということになります。


同様に、

喜び過ぎると心を傷める  

思い(慮り)過ぎると脾を傷める

憂い(悲しみ)過ぎると肺を傷める

恐れ(驚き)過ぎると腎を傷める

となります。



例えばとっても悲しい事があって、肺を傷めて咳が出たり、


とても嬉しい事があって喜び過ぎて心に負担がかかり、ドキドキしたり眠れなくなったり。


これが長期間続くと病気になります。



とはいえ、五臓のうちどの臓が傷つけられやすいかやどれ位の期間で病になるかなどは、その方の生まれ持った体質(素体)によって違います。


ですので、同じストレスを受けても、五臓が傷つく人と傷つかない人がいます。




以上のように感情も五臓を傷つけ、病の原因になるんです。


病院に行った時にストレスの一言で片付けられる部分ですね。



このような時は、お子様やご家族・ご自分の不調の原因が、ストレスとは言ってもどの感情にあるのか考えてみると良いですし、


何か大変な出来事があった時に、感情を整える事も健康にとって大切になってきます。




やっぱりこの辺りで、五行や五臓六腑を先に理解しておいた方が、分かりやすいかなと思いましたので、


次回のコラムは病因論2に進む前に、五行や臓腑について説明しようと思います。



皆さまの健康と幸せのお役に立てますように。




 

76回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示